夕日

初夏の夕暮れ、沖に太陽が沈んでいくところです。

子供の頃から幾度、この夕日を見てきたことでしょう。

晴れた日はいつも外で遊び、真っ黒になって帰って来ました。この時間に山から下りてくると、家々に明りが灯っていきます。そのポツリ、ポツリと点在する明りが心の中を通って温かい気持ちになるのです。

夜の真っ暗な空に夕日が押しつぶされるのが苦しくて逃げたい気持ちによくなったものでした。

暗闇が怖くて電気を点けたまま寝たり…あ、もしかして小さい頃よくイタズラをして押し入れに閉じ込められたのが原因かも(笑)そんな時、いつもおばあちゃんが心配して開けてくれました。

心も同じ。誰かの言葉でドアが開く時もあれば、日射しが差し込んだり、温かいお茶を飲んだりするだけで解けることもありますね。